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ライター: sjnarwhal707
「学校案内はいいよ。知ってる人がいるから。」
ソンチャンの冷たい声が耳に残った。
初めて会ったばかりなのに、彼は明確に線を引いていた。
まるで… 私を知っているかのように。
「ねえ、キム・ヨジュ。何か落ち込んでる?」
ため息をつきながらぼんやりしていると、親友のスジンが私の机に顎を乗せて私をじっと見つめていた。
「いや… ただ。」
「ただ? いやいや、顔に『気になって仕方ない』って書いてあるけど? 転校生と何かあったの?」
私はスジンをじっと見つめた後、つぶやくように言った。
「ソンチャン… 私にだけ妙に冷たいの。」
「え? もともとそういう性格じゃないの?」
「違うよ。私にだけ。初めて会ったのに、まるで… 彼は私を知っていたみたいだった。」
スジンは腕を組み、興味深そうな顔をした。
「お〜 ついに面白い展開が来た?」
「ねえ、ふざけないで。」
「いや、マジで。これ完全にドラマの展開じゃん?
初対面からすでに何かある感じ! キム・ヨジュ、前世で彼に借金でもしてたの?」
私はため息をつきながらカバンを整理した。
「はぁ… もし知ってたら、とっくに解決してるよ。」
「キム・ヨジュ。」
聞き慣れた声がした。
—ソンチャンだった。
私はその場で立ち止まった。
彼は腕を組みながら私を見下ろしていた。表情は相変わらず無表情だったけど、彼の視線には 確かに何かがあった。
「えっ、な、何?」
突然名前を呼ばれて、私は思わず動揺してしまった。
「さっきからずっと俺を見てたよな。」
「は? いつの話?」
「昼休みにも俺を探してただろ。」
…バレた。
一瞬で顔が熱くなった。今さら誤魔化すのも無理だった。
ソンチャンはため息をつくと、私の前に一歩近づいた。
「お前… 俺のこと知ってる?」
低く、はっきりした声だった。
…え?
私がソンチャンを知ってる?
いや、私が気になったのはむしろ 彼が私を知っているような態度を取っていたからなのに。
私は目を見開いて彼を見つめた。
「何? いや、初めて会ったんだけど?」
「……」
彼はしばらくじっと私を見つめた。まるで嘘をついているか確かめるように。
そして、静かに口を開いた。
「じゃあ、知らない人らしく振る舞え。」
そう言って、ソンチャンは私の横をすっと通り過ぎていった。
私は呆然としたまま、彼の背中を見つめた。
「…知らない人らしく?」
その言葉が引っかかった。
それはまるで、彼は私を知っているけど、私は知らないフリをしなきゃいけない みたいだった。
じゃあ… ソンチャンはどうして私のことを知っているの?
作者 팬플러스FanPlus
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