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✎作家:勝つか
★評価:9.8ポイント
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「おい、西ユナ。お前また見てるの?」
チェリンの声は相変わらずだった。
透明な窓辺を超えて夏の光が広がっていて、その中に座ったヨンジュンは、ただ平凡に息づいていただけなのに…。
不思議なことにユナの世界にはそれがあった。
「いや。」
「目玉が今のところに刺さっているじゃないか」
ユナは首をまっすぐ回した。
心臓が本よりも忙しかった。
その時、背中からおなじみの声が聞こえた。
「西ユナ」
…三つの文字。
ユナは機械のように振り返った。
その独特の、半分遊び心があり半分無心な表情。
誰かにはただ「ハンサムな笑顔」だが、ユナにはほぼ心臓破裂ボタン。
「ジョー変わったのを見た?」
「…え?」
「区別課題。私は君と同じ組になった」
その言葉を聞いた瞬間、不思議に周囲の音が死んだ。
他の子供たちが叫ぶ音、教室のドアを開く音、鐘が鳴る音まで。
世の中に演じた声だけが残ったようだった。
「あ…そうだったね」
ユナの脳は文章を長くする余裕がなかった。
ヨンジュンはユナの机に手を振った。
「明日の時間になる?私たちの図書館で話題を集めよう」
「え…え、私になって」
「いいね」
その短い一言が終わり、ヨンジュンは再び席に戻った。
しかしユナは座っていた椅子の上で現実感を逃した。
肘を机にすっかり上げて下げた。
チェリンがささやいた。
「おい、あなたは本当の不治の病気だった。名前はヨンジュンビョン」
ユナは何も言えなかった。
なぜなら、もうこれ以上ではないふりもできないようだったから。
その子が笑うたびに世界が変になり、
今…その世界がとても良かった。
![]() | 思わず、夏を見に行く |
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